夏は夕暮れ

最高気温が30度を越えた今日、空は雲ばかりだったくせに非常に暑かった。夏を想起させるぬるい風とか少し湿った空気。やっと東北にも夏が来たのだなぁ。

しかし、東北の夏というか仙台の夏は、はっきり言ってそう気持ちのいいものではない。海水が蒸発するせいか、気温が高いわりにカラッと晴れることが少ない。寒流流れてたっけ?と思うが、仙台よりも北に位置する釜石においてはそのような現象が見られなかったので、おそらく寒流のせいではないのだろう。多賀城市に限って言えば、空を覆う雲によって生臭いニオイが立ち込める。これもまたひどい。そこまで海に近接していないはずの国道45号線を歩いていても、かすかに海の生臭いニオイが鼻につく。多賀城ジャスコの駐車場においてはすぐそばに魚市場でもあるかごとく強烈な生臭さに覆われる。

でも、今日の夕暮れはとても気持ちがいい。今、こうして窓のそばのパソコンに向かっていると、湿気を含んだ風が入ってきては郷愁を誘う。今居る場所は多賀城なのに、思い出されるのは昔はキライで仕方がなかった山に囲まれた狭い空、立ち並ぶ市営アパートの壁を橙色に染めながら愛染山に沈む太陽。あるいはたくさんのスーツ達を新大久保から高田馬場へ何度も何度も運ぶ山手線と併走する狭い道路。・・・3ヶ月しか住んでいないのに何故大久保の景色がなつかしく思えるのかが不思議だけれど。

やたらセンチメンタルな気分なのはきっと生理がきてお腹が痛いせいなんだ。うん、たぶんそうだと思うわ。