勤労婦人に母性はあるか

怒涛のような連勤がひと段落して、ようやく勤務と勤務の間に連休が当たり前のように入るようになってきた。あー疲れた。


先日、院内研修でうつ病の講義を受けてきた。Dr.の講義だったんでうつ病治療の変遷やら気分変調性疾患の分類・名称の変遷、近年話題の非定型うつ病の特徴など盛りだくさんで非常に楽しかった。「この講義を最後まで起きてきっちり聴くような人はうつ病になりやすいんでー」なんて言っていたが、どうせ元うつ病患者なんで別にいいですよ。素養がある、とかじゃなくて経験者だもの。

メランコリー親和性云々の話のときにチラッと「Be評価とDo評価」という話があった。「Be評価」というのは「“そこにいる”ということを評価すること。たとえばわが子が不細工だろうがバカだろうがかわいい、というように存在すること自体に価値を見出す。」ということ。「Do評価」というのは「“何をしたか”ということを評価すること。たとえば成績がよくなければ意味がない、などのようにその人の行動自体に価値を見出す。」ということ。
「Be評価」は女性に多く、「Do評価」は男性に多い。ただし女性でも看護師やキャリアウーマンのようなバリバリ働いているような女性は「Do評価」に傾きがちとのこと。コレはつまり、「Be評価」「Do評価」というものはセックスではなくジェンダーに基づくものと言える訳だ。また、「Be評価」というのは「無条件の愛」とも言い換えられるように思う。「無条件の愛」つまり「母性本能」といわれているもの。もしバリバリ働くことでDo評価に傾くのであるのなら、共働き家庭の子供は無条件の愛情をあまり得られないことになる。これが本当ならば「母性(本能)は幻想である」ということの証明になるのではにあだろうか。

ちなみに、なぜこの「Be評価」「Do評価」の話題がでたのかというと、うつ病の人は「Do評価」に傾いていることが多いという話をするためであった。おそらくここで言ううつ病というのはいわゆる典型的なうつ病(大うつ病)のことであり、非定型うつ病とはまた違ってくるのかもしれない。

ちょっと眠くなってきたんで今日はこのへんでー。