君の言う世界と僕の嘯くセカイ

髪を乾かしながらふと。中二病境界性人格障害って似てね?と思った。そんなわけで、本当に似ているのか否か検証。が、参考資料はウィキペディアってね。どんだけネット世界に依存してんだよ。

では中二病とは・・・?

以下、番組内で伊集院が中二病と提唱した言動や行動。

* 「因数分解が何の役に立つんだよ」

* 「大人は汚い」

* 本当の親友探しを始めたりする。

* 母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」。

* 食事を終えた後、何の目的も持たずに夜中に外を徘徊する。

* 服のトータルバランスはそのままなのに急にジェルを使い始める。

* 「ジャンプ(などの少年誌)なんてもう卒業じゃん?」とヤングジャンプ(などの青年誌)に軟着陸する。

* エロビデオを持っていることを過剰に自慢に思う。

* 急にラーメンの美味い・美味くないを言い出す。

* 手淫の不思議なバリエーションに凝り出す。

* 乳首が星印で隠れているような表現など、軽度の性的要素に反応し易い。

* 「サラリーマンにはなりたくない」等と言い出す。

* 美味いと思っていないクセにコーヒーをブラックで飲みたがる。

* 周りに酒を飲ませたがる。酒豪のふりをしたがる。

* 洋楽を聴き始め、邦楽(特に J-POPと呼ばれる物)をやたらと馬鹿にする。

* 暴走族・ヤクザに憧れを持つ。

* タバコを吸う事がカッコイイスタイルの一環だと思っている。

思春期の少年が子どもから大人になろうとして、「大人が好みそうな(子供基準での)格好のいいもの」に興味を持ち、子供に好かれそうなもの、幼少の頃に好きだった幼稚なものを否定したりする気持ちが要因で、「もう子どもじゃない」「(格好の悪い)大人にはなりたくない」という自己矛盾からくる行動が、実際に大人になってから振り返ると非常にピントが「ずれ」ており、滑稽に感じることが大きな特徴である。
加えて生死や宇宙、人間や身近なものの存在に関して思い悩んでみたり、政治や社会の(子供基準での)矛盾を批判してみたりするのも特徴的である。さらに実際の自分よりも自らを悪く見せかけようとするものの、結局何も行動を起こさないでそのまま収束するといった性質も「中二病」の「症状」として含まれる。



続いて境界性人格障害

DSM-IV-TRの診断基準では、以下9項目のうち5つ以上を満たすこととなっている。

1. 見捨てられ不安

2. 理想化とこき下ろしに特徴づけられる不安定な対人関係

3. 同一性の障害

4. 衝動性

5. 自殺企図

6. 感情不安定

7. 慢性的な空虚感

8. 怒りの制御の困難

9. 一過性の妄想様観念/解離

疫学調査では、人口の1〜2%程度に存在すると言われている。気分障害(感情障害)や物質関連障害などを合併することも多い。また抱えている不安感を解決させるために、自我の内部で自己の評価を上げることもあるため、自己愛性人格障害とセットで扱われる事も多い。また、対人関係の不安定さを回避しようと、引きこもりのような状態になることもあるため、回避性人格障害(不安性人格障害)と診断されてしまうことも多い。経過の途中で自殺に至る例も珍しくない。 また近年の調査によると、窃盗や万引き、過度の買い物などで不安を消そうとする行動に出る例も増えている。 精神疾患患者においては喫煙率が高いことが知られているが、その行動の背景には諸説ある。




ふむ。なんつーか、どっちかってーと中二病というよりか思春期によく見られる、成人であれば精神科疾患と呼ばれるような精神状態と似ている、と言ったほうがあってるかもしれんな。中二病とは明らかに違う。ま、思春期特有の精神状態ってのはアイデンティティの獲得に向けたものであるから、中二病はその中の一部と言えるか。
境界性人格障害、というか人格障害ってのはもしかしたらアイデンティティの獲得という発達段階で躓いたために引き起こされているように思っている。自己同一性、つまり「自分は何者であるか」という問いに自分なりの回答*1を出せれば次の段階へ進めるが、躓いた場合はそこで立ち往生してしまう。ということは、本来であれば思春期(青年期)限定、多くの人が思春期のうちにクリアしてしまう問題について成人期、壮年期まで延々と考え続けなくてはならないわけだ。考えながらも次の危機的状況はやってくるわけだから、そうなればその危機的状況において「自己同一性獲得しましたー!」という仮の証明書を所持しておかなくてはならないのだろう。それが“依存”という形で他者と自分を同一化して証明書代わりとしているのではないかと思う。しかしながら、依存しながらも自分探しの旅は続くので、いつまでたっても高校生のままの精神状態(ex.狭い視野、通ぶってみる、やたら死に憧れる)が続くのではないかと。

さっきエリクソンを一応調べてみたら、アイデンティティという概念は境界性人格障害のクライエントと会っていたことが契機になったらしいわ。そーなんだ!!なんかへーーーー。

*1:何者になろうとも自分は自分であると思えることが大事なのだが