演者と黒子のシーソーゲーム

「高齢者のうつと自殺予防」というテーマの市民講座に行ってきた。市民病院と県立病院の統合に関係して金沢医科大学に協力してもらったという縁で、そこの精神科の先生に講演してもらったらしい。
前半はうつ病、後半は自殺に関して。・・・ってか高齢者のうつ、仮性痴呆しか扱わねーのかよ!!ただのうつ病講座じゃねーか。「高齢者のうつ病はホニャララな特徴があり、一般的なうつ病とは対応がかわってナンチャラ」とかやるのかと思って期待しちゃったじゃんか。で、自殺予防は・・・うん、自殺のサインは知ってるんだ。自殺“予防”の方はどうなって・・・ってやんねーのかよ。入院しかねーのかよ。教育、地域、職場と医療の連携がナントカって記述はあるけど、じゃあ連携のためにはどうすりいいんですか?って話ですよ。全国でこんな予防プログラムやってますよーとか、なんかちょっと触れてくれよ。じゃなきゃ周りにそういう人が居たときにどう対応したらいいか教えてドクター!!
そんなわけで、自殺予防に関しては私が卒論を書いた5〜6年前から何も進歩していなそうだということがわかった。連携はまぁ多分野多職種でやることだからあと5年くらい待ってもいいんだろうけど、自殺予防で政府も研究費とかウン十億出してるんでしょ?もうちょっとなんとかならんものか。せめてうつ病、身体疾患、環境、言動その他諸々を1つにまとめた自殺リスクの評価尺度が開発されて一般に普及している、とかさぁ!!せめてそのくらいの変化は欲しいわ。

てなことをkyuiくんに話したら「誰を対象にして何を目的とするかだよね。講演をする専門家に主催者側がそのことを伝えてないと、専門家は一から話すでしょ。主催者側がその辺を形にしていないと聴講者と専門家の間にズレが生じるよね。(かなり要約)」と。なるほどね。これは専門家の問題ではなく主催者の問題なのか。
ちなみにお母様と一緒に聴きに行ったので感想を求めたら「うーん・・・新しいものはなかったなー。ホラ、新聞とかで読んでるからさ。」とのこと。わざわざ聴きに来る人たちだもの、その辺の知識はある程度あるという前提でやったほうがよかったんじゃねーかな。