左耳に音の花が開く

つい先日、iPod用のイヤホンを紛失した。コードが短くて使いにくかったのでこれ幸いとばかりに、ネット上にて2,000円前後でインナーイヤーで評判の良いイヤホン探し。

先週くらいには既に購入していたにも関わらず、徒歩で外出する機会もそうそうないために出番を待っていたイヤホンだが、眠れそうにない今夜やっと装着!!→→→更に眠れない!!
というのも、音がクリアー過ぎーの聴き入り過ぎーの他の曲の聞こえが気になりーのなのである。いままで聴こえてなかった音まで聴こえる!あぁぁぁあいままでのイヤホンは糞だ!!何故あんなカスカスなイヤホンで聴いていたのか!?安いものにはそれなりの理由があるのだ。やはり安いからといって飛び付いてはいけない。そしてネット社会に感謝!

しかしながら低音がキツい。リズム隊の音は確かに好きだが、こうも前面にしゃしゃり出てしまっては曲が台無しだ。特にAPOGEEの浮遊感が台無しだ!!「もしやイコライザーをかけていたのでは?」と思い立ち、確認してみるがイコライザーはオフになっている。じゃあいじってバランスを変えてしまえ、ってなこ
とでいろいろ弄くり倒す。

ふと「オフの状態は制作者サイドの意図したバランス?だとしたらそのバランスを変えたら制作者の意図とは違うものになってしまうのか?」と疑問に思う。制作者はどんな機材で完成形を聴いたのだろう?どんな状況で聴くことを前提に制作したのだろう?
仮に安物スピーカーを対象に作ればガサガサした雑音混じりの軽い音になるのだろうからはじめから低音重視の高音抑えめというバランスになるか?しかしこれを基準にしてしまうと高品質のスピーカーで聴いたときに非常にバランスの悪いものになってしまう気がする。…しかし、そんな高品質ユーザーであればイコライザーで調整するか。ともすればやはり基準は安物?ではいかにすれば制作者の意図通りの音が聴けるのだろう?

などとくだらないことを考えていたが、結局のところ、やはり自分の心地よいバランスで聴くのが一番いいのではないかという結論に至った。どう頑張ったところで環境の違いは埋められない。ライブで聴くのが一番いいのだろう、CDを聴く時はお好みで聴くのがやはり良いのだろう、ということで。


なーんて
ことをしていたら空が明るくなってきたわ。そろそろイヤホンを外して寝ることにするわ…。