CUTTING/スティーブン・レベンクロン, 森川那智子

CUTTING―リストカットする少女たち (集英社文庫)

CUTTING―リストカットする少女たち (集英社文庫)

昨日買った本。結局6歳になるまでの間の親子関係が上手く形成されないと自傷によってトランス状態をつくりだしたりするようになりがちということでした。と、言っても、自傷の根本には不安を伴ううつ病(私はまさにこれ)や拒食症、過食症などがあるようです。
じゃあそれをどうやって改善、もしくは治療するのか。拒食症・過食症もかつては精神科医のさじをなげる疾患だったらしいけど、今はだいぶ研究が進んできている。が、自傷症というのは今まさに“医者がさじを投げる疾患”らしい。


精神疾患は遺伝的要因によって引き起こされるものもあるけれど(統合失調症自閉症など)環境要因のよって引き起こされる疾患の場合、そのほとんどは幼少期の親子関係に何らかの異常(愛情不足、過干渉etc.)があるということがわかってきている。幼少期に問題があるとわかったところで、人は過去にさかのぼって体験をやり直すなんてことはできないので、成長してしまった状態にたいして、どのように援助していくか、ということが求められる。


まだ全部読み終わったわけじゃないけれど、結局誰がどういう関わりをすることでよくなっていくのか、という結論が出ていることを願う。