CUTTING/スティーブン・レベンクロン, 森川那智子
- 作者: スティーブン・レベンクロン,森川那智子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
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じゃあそれをどうやって改善、もしくは治療するのか。拒食症・過食症もかつては精神科医のさじをなげる疾患だったらしいけど、今はだいぶ研究が進んできている。が、自傷症というのは今まさに“医者がさじを投げる疾患”らしい。
精神疾患は遺伝的要因によって引き起こされるものもあるけれど(統合失調症や自閉症など)環境要因のよって引き起こされる疾患の場合、そのほとんどは幼少期の親子関係に何らかの異常(愛情不足、過干渉etc.)があるということがわかってきている。幼少期に問題があるとわかったところで、人は過去にさかのぼって体験をやり直すなんてことはできないので、成長してしまった状態にたいして、どのように援助していくか、ということが求められる。
まだ全部読み終わったわけじゃないけれど、結局誰がどういう関わりをすることでよくなっていくのか、という結論が出ていることを願う。