真夜中の五分前/本多孝好

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B

side-Aのほうは、今までと趣が違うような印象だったが、side-Bは本多ワールド炸裂。主人公は確かに主人公なのだが、最後にはその物語の傍観者だったのではないかと思わされる。
きっと彼は、物語の終わった後も思い出に縛られることもなく、生きていくのだろう。何人かの女性と付き合っても、誰も彼の心の中に住むことができず、それに落胆し、去っていくのだろう。
あいかわらず・・・救いがない。