2004年新卒看護職員の早期離職等実態調査

2003年度の新卒看護職員の入職後1年以内の離職率は全体平均で8.5%、ほぼ12人に1人【病院調査】

  • 新卒看護職員の入職後早期(1年以内)離職が「増加する傾向にある」とした病院が18.6%
  • 離職理由として、「健康上の理由(精神的)によるもの」が「増加する傾向にある」とした病院は29.1%(特定機能病院に限ると63.6%)
  • 離職理由として、「職場不適応によるもの」が「増加する傾向にある」とした病院は36.8%(特定機能病院に限ると63.6%)
  • 新卒看護職員の職場定着を困難にしている要因(複数回答)は①「(看護)基礎教育終了時点の能力と看護現場で求める能力とのギャップ」76.2%、②「現代の若者の精神的な未熟さや弱さ」72.6%、③「看護職員に従来より高い能力が求められるようになってきている」53.3%。上位3項目については、【学校調査】による養成期間側の回答と一致。

日本看護協会 プレス懇談会資料3 2005年2月24日)

たぶん、早期離職が増加しているのは看護業界に限ったことではないのだと思うのだけれど。職場定着を困難にしている要因①はすごい納得。うちの働いた病院は看護師が少なくて、その上看護助手も少なくて、看護師にかかる負担がものすごく大きかった。
看護師でなくてもできる仕事を看護師が行うっていうのはものすごい無駄なことだと思う。回診車の整備とか、使用済み医療器具の消毒、検査への送りと迎え、シーツ交換などの環境整備、などなど。(環境整備は大切ではあるけどね。)
新卒看護職員の定着をめざすだけでなく、看護の質を高めるためにも、看護助手の増員が必要なのではないだろうか。