映画を見た

つっても、テレビだけど。「解夏」を見ました。公開されたとき、ちょっと気になってて、それが放映されるということなので(なおかつヒマだった)見てみました。
主人公は小学校の教師。婚約者もいて人生順風満帆。が、ある日突然、視野の一部にもやがかかっていることに気付く。友人の医師に診察してもらうと、ベーチェット病だと宣告される。ベーチェット病でも失明しない人もいるというが、主人公の場合、失明はほぼ確実。そこで主人公は教師を辞め、故郷に帰る。いつ失明するのかという恐怖を抱えながら、故郷の情景を目に焼き付けるために、毎日街を歩き回る。
と、いうのがおおよその内容。結局、物語のラストで失明してしまうのだが・・・。
もし、自分が失明するとしたら?大好きな本も読めない、詩も書けない、海も空も見れない、大好きな人の顔も見れない。当面の生活の不便さよりも、趣味や趣向を制限されるほうがよっぽどつらい。コミュニケーションだって制限される。目が見えなくなれば、耳からの情報だけで相手の気持ちを考えなくちゃならない。こう考えると、五感からもたらされる情報は、自分が思っている以上に多いと思った。
五体満足なくせに抑うつ神経症ごときであたふたしている自分はバカらしい気もしてきた。不幸自慢してる場合じゃない。できることからでいいから、何かしなくちゃ。そんなことを、考えさせられる映画でした。
長崎行ってみたいなぁ〜!